サイカチ・サイカチマメゾウムシ

大きな棘のかたまりが幹についているような、サイカチ(マメ科)の下を通るときは思わず落ちてきませんようにと願うばかりです。棘もさることながら、莢はゆうに20cmから30cmはあり、その大きな莢は風で飛ばされるわけでもなく、落下しています。硬い莢を振ると種子がカラカラと音をたてます。莢には、小さな虫穴が開いていてサイカチマメゾウムシが、莢に産卵し幼虫が種皮を食い破って中に入った時に、雨が降ると幼虫は溺れ、種子は、吸水して発芽するという仕組みになっています。でも、運悪く雨が降らなかったら巨大な莢はどうなるのでしょうか。謎だらけのサイカチ。冬の日だまり、べっこう色の莢で作った石鹸水でシャボン玉でも飛ばしてみましょうか。

サイカチ サイカチの莢