薬用植物と食の市民フォーラム【連続講座】第2回 早春の植物に親しむ

植物にとりましては恵みの雨になりました2/25(土)、東京理科大学薬学部の和田浩志先生を講師にお迎えして、「薬用植物と食の市民フォーラム」の第2回(早春の植物に親しむ)が開催されました。スプリング・エフェメラルとは?「春に一時的に出現し、はかなくも短期のうちにその姿を消してしまう生物(カゲロウ、ギフチョウ含む)」の事で、春植物(早春季植物)とも云われます。その春植物の生態的、形態的特徴を詳しく解説して頂きました。 地上での生活は1年のうちに2ケ月程度と短命で、初夏には茎や葉が地上部から姿を消し、花は大きくて美しい。イメージ的には、弱弱しく儚げな風情の植物のようですが、 なかなかしっかりと地中での生活を繰り広げ、翌年の開花準備をしているようです。春植物には、フクジュソウ、セツブンソウ、ニリンソウ、アズマイチゲ(キンポウゲ科)やヤマエンゴサク、ヤマブキソウ(ケシ科)、カタクリ、ヒロハノアマナ、コバイモ(ユリ科)などあります。また、 芽だしの時季が山菜と重なる有毒植物もあり、モミジガサ(キク科)は、トリカブト類(キンポウゲ科)と、フキ(キク科)は、ハシリドコロ(ナス科)と、セリ(セリ科)は、ドクゼリ(セリ科)などと、毒性の強いものが多くあり、特に注意が必要ですね。芽が出て葉を展開し、開花、結実までの成長過程をじっくりと観察する事が、「植物に親しむ」事のようです。 これから園内では、次々と春植物が開花しますので、どんな環境が一番のお気に入りなのか、その植物の株まわりにも目を向けて下さればと思います。講師の和田先生、参加して頂きました皆さま有難うございました。

和田先生講義 フキ(キク科)の講義 カタクリ(ユリ科)の講義 セツブンソウ(キンポウゲ科)の講義

園内開花中です!!

セツブンソウ(キンポウゲ科) フクジュソウ(キンポウゲ科)

 

薬用植物と食の市民フォーラム【連続講座】第1回 玉川上水をあるく

春とは名ばかりの冷たい風の吹く2/18(土)、講師に森林インストラクター(東京都薬用植物園元職員)の吉澤政夫先生をお迎えしまして、「玉川上水をあるく」の講座が開催されました。 植物園脇の野火止用水の冬芽の観察や、野鳥の囀りを聞きながらの道すがら、カツラの大木の多さには驚かされました。沢筋などに多く見られるカツラと、今となりましては暗渠となってしまった用水が、根の下を流れている事と関係があるのかも知れないとの説明でした。上水小橋を渡って玉川上水に出た所で、何とコゲラのリズミカルに幹を叩く、微笑ましい光景に出くわしました。日溜りでは、ナズナ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウや、コバルトブルーの小鉢のようなオオイヌノフグリが、早春の道案内をしてくれました。玉川上水の豊かな清流は、多くの植物を育んでいます。早春の息吹きが感じられた2時間余りの歩行でした。講師の吉澤先生、参加して頂きました皆さま有難うございました。

冬芽の説明 マユミ(ニシキギ科) アセビ(ツヅジ科) カツラ(カツラ科)

玉川上水の上水小橋 玉川上水 ヒメオドリコソウ(シソ科) オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)

 

健康講座(薬草の力を用いたお風呂の効用と育毛作用)が開催されました!

お昼過ぎに降り出しました雨は、春の予感がする優しい雨でした。そんな中、講師の石川康弘先生(温泉指導員)の「健康講座」(東京薬事協会・東京生薬協会主催)が始まりました。普段目にしている草や木、或いは昔からよく使われていた薬草のお風呂や、温泉の効果的な入浴の仕方など、えっと驚くようなお話もまじえての楽しい講座でした。ぬるめのお湯でリラックスが、お勧めのお風呂の入り方のようでした。

薬事協会 薬事協会 石川先生 講義中

クラフト+芝生のお山!

吹く風の優しさとともに、小さなお客様がクラフト教室に見えました。東大和市向原保育園の年長さん13名と、引率の先生がひと時を楽しんで下さいました。

クラフト どれにしようかな! 楽しいね

う〜ん むずかしいかな? 芝生のお山 またね!

 

梅一輪 一輪ほどの あたたかさ

本日、2/8(水)園内で、やっと開花の紅梅をみつけました。暖かい春が、そこまで来ています。暖かいといえば、温室は3/9まで閉館ですが、セリバオウレンやセツブンソウも開花し始めましたので、林の中まで足を伸ばして、春の妖精たちに会いに来てください!!

ウメ(バラ科) ウメ(バラ科) セリバオウレン(キンポウゲ科) セツブンソウ(キンポウゲ科)

春は名のみの風の寒さや〜♪

節分も終わり、立春も過ぎましたが、吹く風はまだまだ冷たいですね。園内、ウメもまだほころびずに、彩りがあまりありませんが、赤い冬芽のネジキと、紅紫色のイヌザクラの冬芽を見つけました。そして、草星舎では、メリーさんの羊の樹ではなく、葉痕が羊の顔に見える、カシグルミを販売しております。また、シュンラン、セツブンソウなど、早春植物も取り揃えて皆さまのお越しをお待ちしてます。

ネジキ(ツツジ科) イヌザクラ(バラ科) カシグルミ(クルミ科) カシグルミ(クルミ科)

春を告げる花とピエロの顔?

早春の花のサンシュユは、ハルコガネバナ(春黄金花)ともいい、まだ蕾ですが、落ち着いた黄色が風に揺れていました。また、フユザンショの冬芽とハート形の葉痕や、キハダのピエロ似の葉痕は、なかなか愛嬌があって楽しめますので、是非じっくりと観察してみては如何でしょうか。

サンシュユ(ミズキ科) フユザンショウ(ミカン科) キハダ(ミカン科)

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