植物にとりましては恵みの雨になりました2/25(土)、東京理科大学薬学部の和田浩志先生を講師にお迎えして、「薬用植物と食の市民フォーラム」の第2回(早春の植物に親しむ)が開催されました。スプリング・エフェメラルとは?「春に一時的に出現し、はかなくも短期のうちにその姿を消してしまう生物(カゲロウ、ギフチョウ含む)」の事で、春植物(早春季植物)とも云われます。その春植物の生態的、形態的特徴を詳しく解説して頂きました。 地上での生活は1年のうちに2ケ月程度と短命で、初夏には茎や葉が地上部から姿を消し、花は大きくて美しい。イメージ的には、弱弱しく儚げな風情の植物のようですが、 なかなかしっかりと地中での生活を繰り広げ、翌年の開花準備をしているようです。春植物には、フクジュソウ、セツブンソウ、ニリンソウ、アズマイチゲ(キンポウゲ科)やヤマエンゴサク、ヤマブキソウ(ケシ科)、カタクリ、ヒロハノアマナ、コバイモ(ユリ科)などあります。また、 芽だしの時季が山菜と重なる有毒植物もあり、モミジガサ(キク科)は、トリカブト類(キンポウゲ科)と、フキ(キク科)は、ハシリドコロ(ナス科)と、セリ(セリ科)は、ドクゼリ(セリ科)などと、毒性の強いものが多くあり、特に注意が必要ですね。芽が出て葉を展開し、開花、結実までの成長過程をじっくりと観察する事が、「植物に親しむ」事のようです。 これから園内では、次々と春植物が開花しますので、どんな環境が一番のお気に入りなのか、その植物の株まわりにも目を向けて下さればと思います。講師の和田先生、参加して頂きました皆さま有難うございました。
園内開花中です!!